オプテックスの強みは、マーケットの表層部分だけでなく、ユーザーの潜在的なニーズを満たした製品をつくりだすこと。情報だけではカタチにならない。技術だけでは要望は満たせない。
本当に求められるモノづくりのために、欠かせないこととは?

世界でトップクラスのシェアを誇る自動ドア用センサの企画、販売が主な仕事。マーケットの情報収集、新製品企画の立ち上げや販売促進を目的としたキャンペーンの実施など役割は多岐にわたる。

自動ドアセンサの開発業務のうち、製品の具体的な構造を考え、外観デザインや光学レンズの設計を行う機構設計を担当。新製品開発では、企画から発売までほぼすべての工程に携わる。
入江:新製品を開発する際には、企画の段階から営業と開発が一緒にミーティングを行っています。どのような機能が必要か、どれだけのコストをかけるか。技術的な面も、営業的な部分も、お互いに意見を出し合います。そして目標を決めたら、技術を検証し、問題がなければ開発がスタートするわけです。次に、設計、試作と実験を繰り返し、最終的に社内の審査に合格したのち、発売するのが一般的な流れですね。
島田:製品ができるまでは、どんな小さなことでもその都度、意見や課題をキャッチボールのように投げ合いながら進めてますね。

入江:営業と開発のフロアも近いので、会議に限らず、意見やアイデアが生まれる度に声をかけに行きます。メールも便利ですが、本当に言いたいことは伝わらないんですよ。顔を合わせた方が、話も早いですから。
島田:営業:「こういう機能をつけたいんだけど、できますか?」開発:「できます!」営業:「どんなデザインが良いだろう?」開発:「こんなデザインはどう?」そんな話し合いを常に行いカタチにしていく。そこには営業も開発もありません。話し合いと言えば当たり前のように聞こえますが、部門を超えてこれほど緊密に連携し合えるのは、オプテックスの社風のように思います。
入江:開発の状況や携わっている人のことがよく分かるからこそ、お客様から難しいリクエストをいただいても、安心して仕事を請けることができます。話し合うことは、お互いの信頼にもつながっています。
入江:時には、開発から提案されたことでも、営業から「この機能は必要ないのでは?」といった声が上がることもあります。言いにくいですけど、こういう声を伝えることも、ニーズを満たすためには欠かせない情報ですよね。
島田:逆に、営業から反対意見が出ても、自信のあるものは説得して残してもらうこともあります。結果として、市場から好評価を得ることもありました。
入江:オプテックスのスタンスは、「営業がモノをつくり、開発が売り上げをつくる」というものです。一般とは逆ですね。次に何をつくればいいのか?ニーズをつかむには、市場をみて、お客様の話に耳を傾けなければわかりません。これが「営業がモノをつくる」所以です。しかし、集めた情報を新製品に投入しなければ売り上げにはつながりません。「開発が売り上げをつくる」という意味はここにあります。
島田:お互い業務は違っても、お客様を見て仕事をしているのは同じです。だからこそ、コミュニケーションをしっかりと取りながら、進めていくことが大事なんです。技術の進化によって開発効率は大きく変化しましたが、こうした人と人のつながりを大事にするスタイルは変わりませんね。
入江:極端に言うと、役割がきっちり分かれずに、開発と営業がオーバーラップしている部分もありますね。
島田:こうして、それぞれが得た情報をリアルタイムに共有できるからこそ、優れたものができるんだと思います。















